広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2022(令和4)年 3月号 No.293 ◯特集 再確認しよう 犬や猫を飼うときのスタンダード  犬や猫をはじめ、人とともに暮らすペットはかけがえのない存在です。地域やご近所など周りの人たちにも、大切な存在であることを理解してもらうために、さまざまなルールやマナーを守ることも大切です。ちょっとした配慮をすることで、迷惑にならず、飼い主としても安全・安心に過ごせます。あらためて、犬や猫との暮らしの中で守るべきルールやマナーを確認しましょう。 〈これはダメ1〉散歩のときに自由に走らせたいな(犬) ●リードは必ず着けましょう  リードでしっかりと制御することは、散歩時の安全確保だけでなく、飼い主の意思を犬に伝えるしつけの役割も果たします。  ノーリードは迷子・連れ去り・咬みつきなどの原因となります。絶対にやめましょう。長すぎるリードや、伸縮するリードも制御には不向きです。 ●フンの始末は飼い主の責任です  フンの放置は景観や衛生の問題はもちろん、ほかのペットや飼い主全体の印象を悪くしかねません。  フンはその場で片付け、家まで持ち帰りましょう。 〈これはダメ2〉犬は鳴くものだし放っておいてもいいよね(犬) ●鳴いている理由を探しましょう  犬の鳴き声には、運動不足によるストレス・警戒心や恐怖心の表れ・ケガや不調の訴えなど、必ず何かしらの理由があるものです。鳴き声は愛犬からのメッセージとして受け止め、落ちついて原因を探しながら対処しましょう。必要に応じて動物病院に相談することも有効です。 ●よく観察することが重要です  鳴くからといって中途半端にエサや遊びで気を引く方法をとると、 「鳴けば構ってもらえる」 と犬に学習させてしまう可能性もあります。  犬の大きな鳴き声や夜中の鳴き声は、飼い主以外の人にとっては気になるものです。過度に鳴き続けないように、犬のことをよく観察しましょう。 〈これはダメ3〉猫も外でのびのび遊ばせたい(猫) ●屋内で飼いましょう  猫の場合、家の中に段差などを昇り降りできる環境があれば、屋内飼いでも運動不足の心配はありません。  迷子・交通事故・ほかの猫とのケンカや交配、感染症、エサの過食や誤食…などなど、屋外は猫にとって危険がいっぱいです。排泄や爪とぎによって近隣の住民に迷惑をかけてしまう可能性もあります。猫は屋内で飼いましょう。 〈これはダメ4〉かわいいからたくさん飼いたいな(犬・猫) ●自分で飼える頭数を見極めましょう  無計画な受け入れや繁殖によってペットを増やすことは、飼育環境の悪化や経済的な問題につながります。  多頭飼育は鳴き声や悪臭により近隣の迷惑となることもあります。  飼育スペース・飼育費用・災害時の同行避難等について、飼う前に家族全員で話し合いましょう。 ●不妊去勢手術をしましょう  手術をすることで、発情期の問題行動(攻撃的な性格・鳴き声・マーキング等)を抑制したり、病気を予防する効果もあります。 〈これはダメ5〉病院はあせらなくてもそのうち探せば大丈夫でしょ(犬・猫) ●かかりつけ医を持ちましょう  ペットと末永く暮らすために、ペットの健康を管理することはとても大切です。ペットの体調について日ごろから相談できるよう、かかりつけの動物病院を見つけておきましょう。 ※「神奈川区の動物病院一覧」で検索 神奈川区獣医師会 会長 平田(ひらた)先生 「犬や猫は体調が悪くても、言葉で伝えることができないため、健康管理は飼い主さんが日ごろの変化を見逃さない事が大切です。気になる事がありましたら、かかりつけ動物病院にご相談ください。また各種ワクチン、ノミ・ダニの駆除も大事です。  災害時の備えとして大切なことはケージやキャリーに入って静かにしていられることです。日ごろからケージなどの中で落ち着いていられるなど、しつけもお願いします。」 【神奈川区動物病院マップ】  区内の動物病院の場所がわかるマップを配布しています。生活衛生課窓口(区役所本館2階205窓口)でお声掛けください。 【犬の登録と狂犬病予防接種】  犬の登録と年に一度狂犬病予防接種を受けさせることが、飼い主には義務付けられています。狂犬病予防接種は、かかりつけ医、またはお近くの動物病院で受けることが可能です。  令和4年度の狂犬病予防注射出張会場は中止となりました。横浜市動物愛護センターのホームページをご確認ください。 ※「横浜市動物愛護センター」で検索 かめ太郎「鑑札と注射済票は犬の首輪に付けよう」 問合せ 生活衛生課 電話411-7143 ファクス411-7039