広報よこはま 金沢区版 令和6年6月号 NO.320 みんなで取り組む働き世代の健康づくり  経営的な視点から従業員の健康づくりを進める「健康経営」の取組が広がっています。一人ひとりが、無理なく自然と健康になれる環境づくりに力を入れている区内の事業者の取組を紹介します。 株式会社春峰園(釜利谷東8-3-20) 従業員数:13人 事業内容:造園、土木・舗装、公園管理 認証:・ 横浜健康経営認証(2024年もクラスAAAを取得!) ・ 横浜グランドスラム企業 社内の取組:・ 職場での朝定食提供 ・ 禁煙ステッカー ・ 歯科受診の勧奨 従業員の健康づくりへの思い  「朝食を食べない」などの生活習慣が良くないと思っていても、自分ひとりだけで変えることは難しいです。そこで、会社として従業員が無理なく健康になれる取組を進めています。特別なことではなく、従業員に合った取組を継続していくことが大切だと思います。 取組紹介  職場の一角を活用して、従業員に朝定食を提供しています。社長自らが腕をふるい、従業員の健康づくりを応援しています。利用している従業員からは好評です。 取り組んでみて感じたこと  会社全体で健康づくりに取り組み、他社からも注目されることで、従業員の健康意識も変化しています。忙しい働き世代では、健康づくりに取り組める環境の工夫が必要だと思います。 企業の皆さん もうすぐ始まります 横浜健康経営認証募集 横浜市は健康づくりに取り組む企業を応援しています! 問合せ:健康づくり係(4階408) 電話:788-7840 ファクス:784-4600 金澤歴史万華鏡 県立金沢文庫へのいざない 第六十四回 思い立ったが吉日 県立金沢文庫 学芸課長 道津 綾乃  旅立ちの日、少しの憂うつと未知の世界への興奮を覚えながら扉を開ける。現代の私たちの旅の障りは、天候や病気などであろう。しかし、江戸時代は違った。  旅に出るには、往来の切手(許可状)が必要で、武士ならば家老や奉行、農民ならば名主、商人ならば店主、職人ならば親方などが発行者だった。また、手形(通行証)を持たない関所破りは死罪と、厳しい統制を敷いたお上(幕府)だったが、参詣と湯治を目的とする旅には、比較的寛容だった。とはいえ、莫大な旅費の工面は簡単ではなく、庶民が旅空を仰ぐのは夢のまた夢だった。  木版技術が発展した江戸時代は、本や版画が町にあふれ、庶民は大いに楽しんだ。売れ筋のひとつが旅本や絵地図、名所絵といった旅情をかき立てる作品で、自由な旅ができない分、庶民は図上で旅行を楽しんだのである。そんな江戸時代の旅を追体験しようというのが、現在開催中の金沢文庫の展覧会である。サァ、お立合い、お立合い。 企画展「江戸当世図上旅行」 期間:5月24日(金)〜7月21日(日) 費用:一般250円(150円)、20歳未満・学生150円(100円)、65歳以上・高校生100円、中学生以下・障害者は無料 ※()内は20人以上の団体料金 休館日:毎週月曜日(7月15日(祝・月)を除く)、7月16日(火) 問合せ:県立金沢文庫(金沢町142) 電話:701-9069 ファクス:788-1060