令和３年度　第１回　横浜市障害者施策推進協議会会議録

日時
令和３年６月30日（水曜日）14時から16時

開催場所
横浜市市庁舎18階　みなと１・２・３

出 席 者
（五十音順）
飯山委員、稲垣委員、井上委員、大橋委員、渋谷委員、清水委員、鈴木委員、須山委員、高橋委員、中瀬委員、永田委員、奈良﨑委員、二宮委員、東根委員、広沢委員、森委員、和田委員、渡部委員

欠 席 者
赤羽委員、内嶋委員、加賀谷委員、金井委員、山口委員、松田委員

開催形態
公開（傍聴者 ０名）

議題
１　議題
第４期横浜市障害者プランの策定について　
２　報告事項
カード様式障害者手帳の交付開始について
３　その他
障害がある方の移動支援制度の拡大について

議事
（事務局）定刻になりましたので、ただいまより第１回横浜市障害者施策推進協議会を開催いたします。
では、はじめに、健康福祉局長の田中より挨拶を申し上げます。
（局長挨拶）
（事務局）議事に入る前に、今年度一部の委員に人事異動等により委嘱替えがございました。お名前の紹介をさせていただきます。
（新委員の紹介）
・内嶋委員
・野間委員
・松田委員
・横澤委員
（事務局）また、委員の方で一部所属の肩書が変更となった方もおります。
ご紹介はいたしませんので、本日お配りした名簿でご確認ください。
それでは、本日の出席者数の確認をいたします。
本日の会議は委員25名のうち、19人が出席されています。
横浜市障害者推進協議会条例第5条第2項に規定されております、委員の過半数を満たしていることを御報告させていただきます。
森委員が務めていただいておりました職務代理者については、この度森委員の退任により選出が必要となっております。
職務代理者につきましては横浜市障害者施策推進協議会条例第4条第3項により予め会長が指名するものとなっておりますが、会長いかがでしょうか。
（渡部会長）森委員の後任である内嶋委員にお願いしたいと思いますが、皆様いかがでしょうか。
（一同賛同）
（事務局）それでは、内嶋委員にお願いします。すでに内諾はいただいております。
続きまして、渡部会長に司会をお願いしたいと思います。

１　議題
　(1) 第４期横浜市障害者プランの策定について
（渡部会長）では議事に入りたいと思います。事務局からお願いしたいと思います。
（事務局）資料１の１
　　　　　　資料１の２
　　　　　　資料１の３
　　　　　　資料１の４
（渡部会長）それでは、10分ほど休憩をしたいと思います。

【10分休憩】

（渡部会長）議題１について初の試みということになりますので開催形式あるいは工夫、配慮について参加しやすく分かりやすい形になるための意見、ご質問をお願いしたいと思います。
（須山委員）YouTubeで市民説明会が行われるとのことだが、どのように検索したらいいか。「市民説明会」で検索してページに飛ぶのか。
（事務局）まだYouTubeのURLは決まっていないのですが、今日皆様のお手元に青いチラシを配布しました。こちらにQRコードがあり、それを読み取っていただくと障害者プラン市民説明会を説明しているページに飛びます。後日、YouTubeのリンクURLを記載します。
あとは、「横浜市障害者市民説明会」で検索いただければと思います。
（須山委員）今チラシのQRコードでみてみたが、これからでしょうか。
（事務局）これからです。
（渡部会長）検索方法について、どう広く伝えていくのか、あるいは市民説明会そのものを案内していくことについてどう周知していくのかということだと思います。
（須山委員）質問事項をYouTubeのコメント欄に打つということですか？
（事務局）その通りです。
（渡部会長）全部ではないと思うが、いくつかの御意見については、代表的なものについて取り上げて事務局から説明があり、残った質問についてはHP上で改めて回答をするという形になると思います。
（二宮委員）１つ提案だが、今スマホを見られる方がパソコンを見られる方より多いと思います。１つの画面で、字幕と手話と資料があると非常に見にくくなると思います。
余力があれば、３パターンつくってもらいたいです。１つは通常の画面、1つは字幕の画面、もう１つは手話通訳の画面がみられる方がいいのではないかと思いました。
もう一点質問だが、横浜市障害者プランについて非常によいものをつくっていただきました。このプランを少しでも多くの方に知ってもらいたいと思うが、少なくとも歯科医師内では私以外知らない状態です。
この市民説明会の周知方法を教えていただければと思います。
（事務局）周知については、記者発表をして、新聞等でも取りあげてもらえるようにします。また、７月号の広報よこはまにも掲載予定です。
関係機関の皆様にはメール等でお知らせしたいと思います。
（渡部会長）ご意見の部分は事務局側で検討いただき、周知方法については今の回答でよろしいですか？
（二宮委員）はい。
（大橋委員）説明会について御質問します。一般的にはデジタルデバイトとは死語になっていると思いますが、障害者の中では厳然たる事実として残っています。
QRコードを読み込んで、スマートフォンで入るのを前提としているのだと思いますが、視覚障害の若い人は大丈夫でしょうが、多くの人は画面タッチしなくても済むように外部キーボードを接続して使用しているぐらいで、情報入手の手段にスマートフォンだけが前提ではないのです。
今日の資料の３８Pにも記載がありますが、このあたりも視覚障害者の立場からいうといいたいことはたくさんあります。
単純にYouTubeで視聴して意見を言いたくても、それを聞きながら意見を言うのは難しいです。事実上無理じゃないかと思うのです。
スマートフォンを前提としてやっている以上は、できない人には除外して考えているようなもので、はっきり言って差別ではないかと思います。
ホームページから検索してYouTubeのページに入るにしても、もう少し入りやすいページをつくる配慮をしていただきたいものです。
これだけの状態で配慮していますというのは言語道断です。
（事務局）御意見ありがとうございます。
ＨＰ上でのキーワード検索は考えているが、逆にどんな方法がありますか。
（大橋委員）自分自身ＩＣＴに弱いので、何とも言えないが、今視覚障害者の世界でやっているのはＺＯＯＭです。ZOOMは慣れているが、YouTubeで意見を書き込むのは初めてなので、やってみないと分からないのが現状です。ICTに強い者がいるので聞いてみますが、このやり方がベストかと言われると違うと思います。
（渡部会長）工夫いただくことと、今回試行的ということもあるので、反省を踏まえてになろうかと思う。
意見としてでたのは、意見を述べる方法が限られることについて改善できないかということと、YouTubeでだけではなく、もう少し多様な対応策を確保できるように工夫があれば、できるだけ検討頂ければと思います。
（渋谷委員）パソコンもタブレットも使えない人もいると思います。感染対策も前提だが、リアルの開催も必要ではないでしょうか。
（事務局）パソコンや、スマートフォンをお持ちでない方など、様々な方がいらっしゃると思うので、今回試行的な部分はあるが、これでは十分に伝わらないということが明らかであれば他の方法も当然検討しなければいけないと考えています。
（渡部会長）今の段階ではハイブリッドとして求められていると思うが、今回はオンラインだとしても、今後は対面も含めて検討していくと。
時期もあると思うので、一回で市民説明会が終了というわけではなく、開催形式、期間についてもご検討いただければと思います。
（奈良﨑委員）知的障害もパソコンを持っている人は少ないです。
私の希望はテレビでも見られる様にしてもらえると嬉しいです。
開催を１回だけではなく、３回などに分けてほしいです。
丸あ、とか丸新とかの説明文が欲しいです。
グラフに人などの記載をしてほしいです。
（渡部会長）３回に分けてというのは、どのような分け方が考えられるか。
（奈良﨑委員）そもそも一般企業で働いている人は見られないですよね。
２回でも良いから4時以降とか考えてほしいです。
だめなら、DVDを事業所に送ってもらえると観られるので、私たちの意見が言えるかなと思います。
（事務局）今回のYouTube配信は見逃し配信ができるようになっています。何回でも見られる様にします。
ただ、ハードの話もあったので、DVDにして配布するのは案としていいのかなと思っています。お約束はできないですが、そういう方法もあるなと思いました。
（渡部会長）見逃し配信は、意見をその中で述べることができるのでしょうか。
そのあたりが機会として平等とは思えないので、同じような機会を設定するというほうが望ましいと思います。DVDという案もよいと思うので、そのような形でご検討いただければと思います。
（飯山委員）パッとみたときに私は見られると思いました。
知的障害の親御さんは高齢だが、一部の方は横浜の障害福祉の創成期に関われた方々なので興味は持っている。
そういう方たちが見ることができても、見ながらコメントを書き込むのが難しいのではないでしょうか。
次の世代交代にはいいのかもしれないかもしれないが、そういう方たちの声を拾えるよう検討していただきたいです。見逃し配信ということではなく、意見が拾えるように、人数を区切ってリアルでできないのかと思いました。
（永田委員）パソコンで見る人はいると思うが、字幕があるといいが、文字が小さいと見えないので大きくはっきりと映してほしいです。
話すスピードをゆっくりにしてほしいです。
書き込み方が分からない人がいると思うので、コメント欄に入力できるよう説明が欲しいです。以上です。
（事務局）双方向で意見交換をする時間をYouTubeでもできるよう検討したいので、どのように分かりやすくお伝えしていくかと思います。
見逃し配信は見逃し配信でしかないため、それを観ていただいてご意見をいただく機会はあると思います。
多くの方を集めるのは難しいと思うので、色々なところから説明してほしいということであればお伺いさせていただきます。
深堀したいということであれば、お声がけいただければお伺いしたいと思います。
（渡部会長）訪問型もありということですね。
（事務局）その通りです。
（須山委員）皆さんと同じ意見だが、訪問型があるならばZOOMでのやりかたも取り組んでいただけないでしょうか。浜難聴でもZOOMでやる方法も確立しているので、可能であればZOOMなどでの説明会も取り入れていただきたいとありがたいと思います。
（渡部会長）ご要望受け止めていただいて、充実させていただきたいと思います。
また意見がありましたら、この後でも事務局にお伝え頂ければと思います。

報告事項
　（１）　カード様式障害者手帳の交付開始について
（渡部会長）事務局から説明お願いしたいと思います。
（事務局）資料２の説明。
（和田委員）そもそもの話だが、障害者手帳は何のためにあるのでしょうか。
私は国が障害者の人数を把握したいからなのかなと考えています。
私としては、手帳を持っていることで様々なサービスが受けられるから持っているが、
お子さんを持っている精神障害者は、「もう障害者じゃない」と示すために手帳を返却してしまう話もあります。
（事務局）根本的な質問ありがとうございます。
障害者手帳そのものは、その手帳を持つことで、色々な割引やサービスを使いやすくなったりと、証明書のようなものです。
もちろん行政としては、障害のある人が何人いるのか、どのぐらいの状態の方なのか統計的に積み上げている意味があるというのがあるが、色々なサービスを作っていくための統計だと思っているのでそのように活用頂ければと思います。
（須山委員）カード型の手帳をいただいて、定期入れに入るので非常に助かっています。新しいのをいただいて、古い手帳を返さなきゃいけないが、車の税金関係で手続きをしている最中のため、まだ返却をしていないです。
何月までに返さなきゃいけないのかという期限があるのでしょうか。
（事務局）税金の手続きについては、車の種類で行っていただく場所が変わってきます。軽自動車税は区役所の税務課となり、普通車は県税事務所になります。
手続きについてですが、紙の手帳に押印している印鑑をカード様式の手帳に押していただくものと伺っています。
カード様式になることは本市の税担当を通じて、県税事務所にお話をしている。
６月が混雑するということなので、７月以降で構わないと伺っているので、お近くの県税事務所に行っていただいてお手続きをお願いいたします。返却はゆっくりで大丈夫です。いつまでという期限はないです。手続きが終わり次第で構いません。
（奈良﨑委員）カード化ありがとうございます。
可能であればバス乗車券が裏面にあると嬉しいです。
というのは、バス乗車券が薄くて使いにくいので一体化していたら便利だと思いました。
もう一点が写真はどうして必要なのかと思っています。
写真なしでも作れるよう検討してください。
国民健康保険証と身体障害者のカードの色が一緒のため、工夫してほしいです。
（事務局）福祉パス券などを一緒にすると便利なのはそうですが、今のところ一緒にする具体的な検討はできていないため、ご意見としていただいておきます。
２点目の写真については法律で決まっているのと、身分証にもなるということで考えていただければと思います。
３点目もご意見としていただきたいと思います。
（大橋委員）今回のカード化は大変評価しています。ありがとうございます。
手帳をカード化した視覚障害者が今何人いるか、人数を教えていただきたいです。
なぜかというと、資料１の３の検証評価でも、「合理的配慮を踏まえた情報発信のルール」について記載されていますが、行政文書について点字やメールで教えてくれるサービスに登録している人が１１８人ということですがあまりにも少なすぎる。
せっかくいいことをしても、最初はかなり周知徹底するが、行政サービス自体申告制度なので、２，３年経ってしまうと知らない人が出てきてしまいます。
障害者手帳のカード化について、色々配慮していることの周知を継続していかないとなかなか普及していかないと思うので、継続して発信してほしいと思います。
（事務局）情報保障の件については、おっしゃる通りだと思っています。
障害者解消の取り組みを当部でやっているが、点字を必要とする方が、この人数が実人数なのか、認識はあります。
発信をしていくのは、委員がおっしゃる通り、徹底して周知をしていくことが必要だと思っています。
最初の質問についてですが、身体、精神、愛の手帳ごとの人数は取っているが、身体障害者手帳のうち障害種別ごとの統計とっておりません。申し訳ございません。
（大橋委員）わかりました。
（大友委員）内閣府と国交省と民間のカード会社が連携して、障害者手帳とマイナンバーカードを結び付けて、JRや民間の交通機関、博物館等の障害者割引がカード１枚でできるよう準備を進めていると思うが、横浜市は内閣府から何かありましたか。
（事務局）大友委員がおっしゃったのはミライロというアプリを取り込んで、マイナポータルを通じて結び付けてスマートフォン上で障害者手帳を標記するものです。マイナンバーカードと繋がっているので確かに本人だと証明ができます。内閣府も国交省も障害者手帳と同様に割引をするように鉄道会社に通知をしていることは確認をしています。ただし、マイナポータルを使うにはマイナンバーカードを作らないといけないです。横浜市のマイナンバーカードの普及率や作成が強制ではない中で、状況を注視している状態です。
３　その他
（渡部会長）一点だけ事務局からありますのでお願いします。
（事務局）移動支援制度の拡充（燃料券）について説明
（渡部会長）全体を通して、何か御質問、御意見はございますか。
（大橋委員）先ほどの７月19日の問題に関していうと、スマートフォンを前提に考えられても困るので、多様性というものを考えてほしいと思います。
別件ですが、８月２２日に市長選挙があります。その選挙公報の点字版と音声版の制作は、公職選挙法の169条に、候補者の原稿をそのまま載せなければならない規定があります。そのために、音訳や点訳をすると改ざんにあたりますので、選挙管理委員会としては出せない状態です。浜視協の会報の号外として出しますが、私共の会員と各区ボランティアグループが把握している名簿と、横浜市が把握している広報よこはま点字版・音声版の名簿をかき集めて、選挙管理委員会の方が私共の協会に提出することになっています。
現在の横浜市内には、視覚障害者が6,400人ほどいます。それが1,000人しか配れない状態です。個人情報保護の問題もありますが、健康福祉局として、手帳の申請段階で、各種配布資料を点字希望か・音声版希望か、そういうデータと選挙公報に関する名簿を議会の先生方とも相談して作ってほしいです。選挙は国民の権利であり義務でもあるため、対処の仕方を検討していただきたいと思います。
（渡部会長）それでは受け止めていただきたいと思います。
今日の議題・報告に関しては以上になります。
（事務局）次回の日程についてご案内します。日程調整を事前にさせていただきましたが、11月22日（月曜日）午後２時からを予定させていただきます。改めて後日ご案内をいたします。以上を持ちまして、会議を終了したいと思います。長時間のご議論ありがとうございました。

資料・特記事項
資料１の１　令和３年度第4期横浜市障害者プラン市民説明会の開催について
資料１の２　令和３年度第4期横浜市障害者プラン市民説明会
資料１の３　第３期横浜市障害者プランの検証評価
資料１の４　第4期横浜市障害者プラン　令和３年度の取組について
資料２     カード様式障害者手帳の交付について（報告）
その他　　　移動支援制度拡大チラシ