No.283 港南区版 令和3年 5月号 5面 地域通信 皆さんの地域活動を紹介します! 知れば知るほど深まる興味 港南歴史協議会  昭和54年、区制10周年を記念して「港南の歴史」という本が発行されました。当時、笹下中学校の社会科教諭として編集に携わった馬場久雄さんは、40年後、ある本の巻頭に「仲間といっしょに歴史を語り合いながら、新たな郷土史の本を出版できたことは大きな喜びです」とつづります。その本は「親子で読む ふるさと港南の歴史」。馬場さんが長年会長を務めてきた「港南歴史協議会」が、区制50周年記念事業として書き下ろしました。  区内の空襲の被害を免れた地域では、古くからの家や学校に、歴史的な資料が残っています。平成19年に歴史関係の団体が集まって発足した歴史協議会は、それらの保存に取り組んできました。馬場さんと、歴史協議会誕生の当初から事務局を担ってきた茅野眞一さんが、今でも惜しまれると話すのは、生徒が増えて教室が足りなくなった際に、学校の資料室にあった品々が処分されてしまったこと。いつの日か港南の歴史資料館をつくりたいとの思いにつながっています。  多くの人と関わり合うのも、歴史協議会の特徴です。区制50周年記念の「ふるさと港南の歴史かるた」は、読み札を公募したり、子どもたちと一緒に史跡を巡ったりしながら、俳句や絵画の会と「コラボ」して制作。発売すると地域で「走るかるた大会」が企画されるなど、かるたに出会った人たちの手で新しい活動に発展しています。  「『わがまち』の歴史を研究するだけでなく、ほかの人にも伝えて、地元に愛着を持つ人を増やしていきたい」。そのような目標の下、地道な取組を積み重ねています。 (まち歩きの写真)  ここ数年は、歩きながら歴史を学ぶ講座をきっかけに、入会する人が増えています。何十年も住んでいるまちでも、話を聞きながら歩いてみると、大昔の人の営みや、過去に繰り返し起こった水害など、初めて知ることがたくさんあるといいます (講座の写真)  会員を対象に、研究内容を報告する講座も。「この年は感染症と関係の深い年です」など、現代にも通じる話に「うんうん」「ほお」と熱心に聞き入る皆さん (本の表紙の写真)  多くの写真やイラストを使用し、読みやすいように工夫された「親子で読む ふるさと港南の歴史」  「親子で読む ふるさと港南の歴史」の購入については、港南歴史協議会の須藤さん(電話・FAX:045-824-2176)へ 講演会「親子で知る ふるさと港南の歴史」  6月12日(土曜日)開催決定! 詳しくは「区役所からのお知らせ」をご覧ください 《ご挨拶》  横浜市港南区長 栗原 敏也  4月1日に港南区長に就任しました栗原敏也です。  以前にも勤務していた港南区に、7年ぶりに戻ってまいりました。再び港南区の「協働の地域づくり」に区民の皆様と一緒に取り組むことができるのを、うれしく思っています。  さて、完成まで長らくお待たせし、ご不便をお掛けしました公会堂も、この5月にオープンする運びとなりました。多くの皆様にご利用いただき、この場所から文化活動や交流の輪が広がることを願っています。  昨年から、新型コロナウイルス感染症の影響で、人が集まることが難しくなり、これまでのようなコミュニケーションが取りづらくなっています。このような時こそ「愛あふれる ふるさと港南」。区民の皆様と協働で、区職員一同、全力で頑張ってまいります。  どうぞよろしくお願いいたします。