3 その他保健事業に関する分析 (1)ジェネリック医薬品の状況 ジェネリック医薬品切替時の軽減可能額  ジェネリック医薬品に切り替えた場合の差額(軽減可能額)を薬効分類別にみると、軽減可能額が最も大きいのは「循環器官用薬」で、次に「中枢神経系用薬」、「その他の代謝性医薬品」、「腫瘍用薬」、「アレルギー用薬」と続いています。 また、これらの薬剤におけるジェネリック医薬品使用率は、約7割から8割となっています。 (2)重複・頻回受診者の状況 重複受診者の状況  重複受診者数上位10疾病をみると、「睡眠障害」の重複受診者数が最も多く、「睡眠障害」の患者の0.36%が重複受診者となっています。 次いで「詳細不明の糖尿病」、「本態性(原発性<一次性>)高血圧(症)」で重複受診者数が多くなっています。 重複投薬者・多剤投与者・併用禁忌者の状況  身体に悪影響を及ぼす可能性のある重複投薬、多剤投与、併用禁忌に該当する方の中で、対象者数が最も多かったのは多剤投与者23,407人、次に重複投薬者3,676人でした。  重複投薬者の約48.2%が、多剤投与者にも該当していました。 重複投薬者の状況(性・年代別)  対象者数は、70代が男女ともに最も多くなっている一方で、重複投薬者の発生割合は、男性では40代及び50代、女性では50代の割合が最も高くなっています。 重複投薬者の状況(重複処方数別)  対象者数は重複処方数が「6~10種類」の方が最も多く、次いで「11~20種類」の方が多くなっています。  薬効については多い順に、消化性潰瘍用剤が1,155人(20.2%)、催眠鎮静剤・抗不安剤が687人(12.0%)、その他のアレルギー用薬が673人(11.8%)、精神神経用剤が553人(9.7%)、漢方製剤が543人(9.5%)となっています。  ※薬効ごとに対象者を集計しているため、延べ人数(計5,704人)で算出しています。 多剤投与者の状況(性・年代別)  対象者数は、70代が男女ともに最も多くなっている一方で、多剤投与者の発生割合は、男性では50代、女性では40代の割合が最も高くなっています。 多剤投与者の状況(多剤処方数別)  対象者数は多剤処方数6種類が最も多く、そこから処方数が増えるにしたがって人数が減少していく傾向にあります。  薬効については多い順に、消化性潰瘍用剤が13,311人(8.0%)、高脂血症用剤が11,938人(7.1%)、催眠鎮静剤・抗不安剤が10,923人(6.5%)、血圧降下剤が10,914人(6.5%)、精神神経用剤が10,400人(6.2%)となっています。  ※薬効ごとに対象者を集計しているため、延べ人数(計167,023人)で算出しています。